屋根に穴が!
こんにちは。
いつもブログをお読みくださいまして、ありがとうございます。
さとうです。
先日屋根の問い合わせを頂きました、磐田市内のお客様のお宅にお邪魔してきました。
玄関天井部分の木材が腐り、穴が開いた状態でした。
驚いた事にその穴から、スズメ蜂が出てきたそうで、お施主様もこのまま放置したら大変な事になると、ご連絡を頂きました。
下の写真に穴が2つあいているのが、わかると思いますが、玄関先ですのでお客様に何かあったら大変です。
屋根に上るとご覧の様な状態でした。
瓦と銅板の境が穴が開いていました。
この穴から雨水が入り込んで軒天の木材を腐らせていたんですね。
下の様な一文字瓦ぶきの先端には雨が残りやすく、毛細管現象などもあり銅板自体も傷めてしまう可能性も高いです。
最近よくこのように銅板に穴が開いているお宅を見かけるようになりました。
私がまだ見習いの頃には、屋根は瓦で谷樋や雨どい、入母屋破風には銅板を使用する事は、長寿命も考えた組み合わせで、高価なためなかなか自宅に採用できるお宅は少なく、ステイタスでもありました。
「家に銅板を使えば、最初は高価だがメンテナンスする必要が無く、時がたてばあの緑青(ろくしょう)が何とも言えない落ち着きを感じ一生物だと言われていたのですが・・・・
最近では銅板は『高価で長持ちしない』というレッテルを張られてしまいガルバニュームやカラーステンレスでの施工が多くなり寂しさも感じます。
ちなみにあるメーカーでは銅に特殊な加工を施し長期間対応できるような商品も発売されています。
どうしてこのような状況になってしまうのでしょうか?
よく「酸性雨が原因だ・・・・」と聞くことがありますが、
それが本当だとすれば、静岡浅間神社の大拝殿は、豪華な2階建て浅間っくりであり、屋根には銅板の本瓦棒葺きですが、屋根に穴が開いたなんて聞いた事がありません。
国宝の鎌倉の大仏も青銅製ですが、建立されて500年以上経過していますが、穴が開いたという話は聞いた事はありません。
色々と言われていますが、瓦を作る時に使用される釉薬(ゆうやく)に含まれる金属成分が雨に流れ出したのちに電蝕をおこし銅を腐食させているのではと考えるのが正しいのではないかと思います。
だから雨水が残りやすい部分や、雨水が1点集中する部分の銅が一番腐食が進行していると思います。
簡易的に補修する事も出来ますが、長い目で見るとカラーステンレスやガルバニューム鋼板に葺き替えるのがおススメです。
袋井市、磐田市、掛川市、浜松市、菊川市、森町の外壁塗装、防水工事、雨漏り修繕工事は地元サトウ建装にお任せください。